スマホナビは、位置情報を使って地図や進路を表示し、目的地までの移動を助ける便利な機能です。しかし、案内を見る目的でも、走行中に手で操作したり画面を見続けたりすれば、ながら運転として処分の対象になり得ます。「道順を確かめただけ」「短時間だけ」という意識と、安全上の扱いは同じではありません。
手に持たなくても注意
スマートフォンを手に持った状態では、通話だけでなく、地図の確認や経路変更も問題になります。通知を閉じる、地図を拡大する、目的地を検索するといった操作も同様です。案内に必要な操作だからといって、走行中に行ってよいことにはなりません。操作が短時間でも、その間は前方確認や周囲への注意がおろそかになりやすいため、運転を始めたら触れないことが基本です。
車載ホルダーへの固定で減らせるのは、主に手で持つことによる問題です。固定したスマートフォンでも、表示を読み取ろうとして画面を見続ければ、固定式のカーナビと同様、安全とはいえません。特に夏の強い日差しで表示が見づらいときは、内容を確かめようとして視線が長くなりがちです。ホルダーの使用を「操作してもよい状態」と考えず、前方確認を優先する必要があります。
停止したつもりに注意
赤信号などで車が完全に停止している間は、走行中とは扱いが異なる場合があります。ただし、停止し切る前から操作を始める、発進しながら操作する、発進後も画面を見続けるといった行動は避けなければなりません。停止と走行の境目で操作が続くと、「止まってから使ったつもり」でも問題になり得ます。渋滞でわずかに動いている状態も停車中とは考えず、スマートフォンに触れないのが安全です。
経路を変えたいときは、操作のために止める場所にも注意が必要です。路肩ならどこでもよいわけではなく、駐停車が認められない場所や、後続車の視界を妨げる位置では、別の危険や違反につながります。信号待ちの短い時間に慌てて済ませようとせず、安全に駐車できる場所へ移動し、車を確実に止めてから操作しましょう。
発進前に操作を終える
運転中に画面を触る必要を減らすには、出発前の準備が最も確実です。目的地だけでなく経路も確認し、音声案内を聞き取りやすくしておけば、走行中に画面へ視線を向ける場面を減らせます。予定外の経路変更も、安全に駐車できるまで待つという前提で使いましょう。
- 目的地と経路を車を動かす前に設定する
- 音声案内を聞き取りやすい音量に調整する
- 画面を前方の視界を妨げない位置に固定する
- 通知の確認や地図の拡大は走行中に行わない
- 経路変更は同乗者に任せるか、安全な場所で駐車して行う
反則金や点数だけでなく、事故を起こせばより重い責任につながります。出発前に設定を終え、変更が必要なら安全な場所に駐車してから触ることを習慣にし、走行中は音声案内を中心に使いましょう。